
日本ではかなり前から、中古車でいわゆるマニュアル(トランスミッション)車を見つけるのは至難の業だった。とにかく玉が少ない。マニュアル車に乗りたければ基本、新車を買うしかない状況だった。
ところが、ケニアでは全く様子が違った。というか、オートマ車を見つけるのは至難の業だった。ナイロビにも、一応中古車屋さんはあった。日本のそれと比べると、スクラップが並んでいるようなもの。というか、日本のスクラップ場の車のほうが格段良い物が多いのは間違いない。
が、今日の記事のポイントはそこではなくて、ケニアで走っている車のほとんどはマニュアル車だということだ。オートマの方が楽なのに、なぜマニュアル車かというと、バッテリーが弱くなってエンジンがかからなくなったときに、オートマ車だとエンジンの押しがけができないからだ。そして、「エンスト=超危険」ということもある。つまり、車に乗っていること自体が、お金持ちの印だから、常に泥棒のターゲットになっているわけだから…エンストは死活問題なのだ。
とはいえ、自分がナイロビで暮らしたのは1994年からの3年間で、その当時は携帯電話は普及していなかった。日本でも、帰国してから爆発的に普及し始めた頃だ。今は、ケニアでもマサイの人々まで携帯電話を使っているのを以前テレビでやっていた。ということは、車を運転しながら携帯電話を使う人もいるだろう。ところが、一度やってみるとわかるが、マニュアル車を運転しながら、片手で何かをするのは無理だ。日本に帰国してからの話だが、通勤時間が長いとき、自分は運転しながら、朝食、歯磨き、ひげそりまでやっていた。マニュアル車ではどれも無理。ということは、ケニアで交通事故が増えるか…オートマ車が増えるかのどっちかなだと読んでいる。
どちらも命がかかっているからなあ…。まあ、ナイロビの治安が良くなっていたり、JAFのようなサービスが始まっていたら話は別だが…まず、それはどちらもないだろうから。

